頚椎症性神経根症
症状
頚部から肩、肩甲骨、腕にかけての痛みや手指のしびれが出現します。うがいなど上を向く動作、パソコン作業、美容室での洗髪や歯科治療で頚部の伸展が強くなる場合に症状が出現することがあります。
加齢により、頚椎の椎間板が変性し、それに伴い頚椎に骨棘という骨のトゲが生じます。背骨には脊柱管という脊髄の通るトンネルがあり、腕へ行く神経が骨と骨の間から左右に1本ずつでてきます。頚椎の変形した骨(骨棘)が腕や肩に行く神経を押さえてしまい、神経の痛みやしびれが出現します。
治療法
内服や物理療法が主体の保存的治療を行います。保存的治療を行っても、腕の痛みやしびれが改善せず、日常生活に差し支える場合や腕や手の力が落ちてくるようであれば手術を検討します。
整形外科学会 パンフレット「整形外科シリーズ12 頚椎症」より画像を引用しております。