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手根管症候群

症状

手指のしびれ、感覚障害が出現します。

親指(母指)、人差し指(示指)、中指、薬指(環指)の4本のうちいずれかがしびれてきます。示指と中止のみがしびれる場合や、4本ともしびれることもあります。次第に親指と人差し指で物をつまむ力が弱くなってくることがあります。また母指球がやせてくることもあります。

手のひら(手掌部)の靱帯(横手根靱帯)が太くなり(肥厚)、指に行く神経(正中神経)が、圧迫されたために手指の症状が出現します。

手根管内の病変がないか確認し、神経伝導速度を測定します。

治療法

手関節部の安静、普段の生活や仕事で手関節部を圧迫している状況があれば、なくなるように環境を整えます。内服、湿布や装具療法など保存的治療を行います。

保存的治療を行っても、症状の改善が得られない場合は手術を考慮します。

日本手外科学会 手外科シリーズ 1. 手根管症候群より画像を引用しております。