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腰椎分離症

症状

腰椎の後ろ部分の椎弓といわれるところにひび、骨折を生じ、骨どうしが離れてしまう状態のことをいいます。スポーツ活動を活発に行っている青少年に発症することが多く、主な症状は腰痛です。運動をすることにより腰痛は出現し、安静にて軽減します。繰り返し動作による疲労骨折の一つと考えております。

早期の分離症はレントゲンにて診断できないことがほとんどです。MRIとCTにて同部の骨折の有無を確認します。

治療法

運動を休止し、腰部の安静を保つことが必要です。CTにて骨折が明らかでない場合や部分的に骨折を認める場合(いわゆる「ひび」)は装具療法を行います。骨がつくまで(分離部が癒合するまで)コルセット装着と、運動休止を継続します。骨癒合が得られていれば、徐々に運動を再開します。骨癒合後も再発は10-30%といわれていますので、体幹や下肢のストレッチ体操は継続して行ってください。

CTにて腰椎分離症(骨折)が明らかであり、骨癒合の見込みのない場合、装具療法は行いません。腰痛がなくなり次第、運動は再開してもかまいませんが、青壮年期に腰痛が発症する可能性があります。分離すべり症となる場合もありますので、腰痛出現時は整形外科を受診することをおすすめします。

日本整形外科学会ホームページより画像を引用しております。