大腿骨近位部骨折
症状
転倒後に股関節部の痛みが生じ、股関節を動かせなくなり、歩行できない状態になります。
まれに、大腿骨頚部骨折でズレの少ないタイプの骨折では歩いて来院される方がいらっしゃいます。
骨粗鬆症の方に多く発症し、尻もちのような軽微な外傷でおこります。
骨折した部位の違いにより治療法が異なってきますので、医療者側は大腿骨頚部、大腿骨転子部と使い分けしております。両者を合わせて大腿骨近位部骨折といいます。
治療法
骨折部にズレ(転位)を認める場合は、ほぼ全例手術を行います。
治療法は大腿骨頚部骨折、大腿骨転子部骨折で異なります。大腿骨頚部骨折は年齢や骨折部のズレ(転位)の程度により治療法が異なってきます。
手術後は反対側の骨折を来す可能性が高く、骨折治療後は理学療法と骨粗鬆症の治療が必要となります。
当院では大腿骨近位部骨折手術後の方に骨粗鬆症の計画的な評価と治療を行っております(二次性骨折予防継続管理)。
日本整形外科学会公式サイト「症状・病気をしらべる 大腿骨頚部骨折」より画像を引用しております。