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骨粗鬆症

症状

骨粗鬆症とは骨の量が減って、骨が脆くなり、骨折しやすくなる病気です。閉経後の女性に多く、骨折するまで、症状は特にありません。背骨の骨折(胸椎腰椎の圧迫骨折)では腰や背中の痛みが出現し、脚の付け根(大腿骨近位部骨折)の骨折では、歩行困難となり、腕の骨折(橈骨遠位端骨折、上腕骨近位部骨折)では手の動かしにくさ、腫れが出現します。痛みもなく背中が曲がってきている場合や、身長が縮んできた場合、いつの間にか背骨が折れていることもあります。

治療法

骨粗鬆症の治療は骨折しない・させない、骨折しても次の骨折を起こさせないことが最終目標となります。

治療を開始する年代や、骨密度の値、骨折の有無、持病の有無などにより治療法は異なります。内服や注射を使用し骨密度、骨質の向上をはかります。定期的に骨密度測定(腰椎、大腿骨近位部)や血液検査を行いながら、投薬を行います。

骨折を生じた場合はそれぞれの治療を行います。それぞれの項をご参照してください(脊椎圧迫骨折大腿骨近位部骨折、上腕骨近位部骨折、橈骨遠位端骨折)。

金沢市のすこやか検診では40歳より5歳刻みで骨密度測定があります。同一施設での検査を継続することで骨密度の変化がグラフになってわかるようになっております。骨粗鬆症ガイドラインでは腰椎と大腿骨での骨密度測定を推奨しており、当院でも腰椎と大腿骨近位部の骨密度測定を行っております。

日本整形外科学会 パンフレット「整形外科シリーズ1 骨粗鬆症」より画像を引用しております。