帯状疱疹
症状
左右どちらかの背中や脇腹の痛みで発症します。その後、痛みの場所に一致して小さな水ぶくれ(水疱)が多数出現します。赤い発疹とともに帯状に広がるので帯状疱疹といいます。水ぶくれはいずれ黒くかさぶた状(痂皮化)になります。痛みは軽くなり、かさぶたもいずれなくなります。
痛みが治まる方と、その後も痛みが持続する方がいます。後者は帯状疱疹後神経痛といいます。
背部の他に顔面や下肢に出現することもあり、同様に痛みが先行し、その後に発疹が出現します。
治療法
背部痛で来院されることが多いので、水疱が出現するまでは消炎鎮痛剤の内服で経過をみます。痛みの部位に一致して水疱が出てくるようであれば、帯状疱疹と診断し抗ウイルス薬の内服を開始します。重症の方は皮膚科に紹介いたします。
帯状疱疹後神経痛の方には内服治療を継続いたします。
予防
癌やリウマチ治療、加齢などにより免疫機能が低下した方におこりやすくなります。50歳代より発症率が高くなると言われております。
当院では50歳以上の方を対象に、帯状疱疹の予防接種を行っております。
自費診療となり、2ヶ月の間隔を置いて計2回接種を行います。